クリスパー(CRISPR)テクノロジー特許と特許紛争の現状
クリスパー(CRISPR)テクノロジー特許
– 初期のクリスパー(CRISPR)特許出願者
– 特許紛争
初期のクリスパー(CRISPR)特許出願者
UCバークレー、ウィーン大学(ダウドナ(Doudna)/シャルパンティエ(Charpentier))
– CRISPR/Cas9、細胞型に制限されない
MITとハーバード大学の共同組織ブロード研究所(Broad Institute of MIT and Harvard)(ザン(Zhang))
– CRISPR/Cas9、真核細胞(eukaryotic cell)
Sigma Aldrich
– ブロード研の真核細胞についてのクリスパー(CRISPR)出願の直後に出願されたが、クレームの特許可能性の証明ができなかったが、インターフェアランスへに参加する機会は得た
Toolgen
– ブロード研の真核細胞についてのクリスパー(CRISPR)出願の直前に出願されたが、クレームの特許可能性の証明ができなかったが、インターフェアランスへに参加する機会は得た
特許紛争
ブロード研/ハーバード大学とロックフェラー大学 – 発明者紛争
– 仲裁により2018年1月解決、ブロード研のフェン・ザンだけが、真核細胞のCRISPR/Cas9に関
するIPの発明者とされる。
UCバークレー(ダウドナ)、ウィーン大学およびシャルパンティエと、ブロード研(ザン)、MITおよびハーバード大学
– PTABと連邦巡回区控訴裁判所への提訴(PTAB審決容認、2018年9月)
インターフェアランスで判断すべき事実なし
特許性の主張は、異なる主題に関する(ブロード研のクレームは真核細胞の環境でのCRISPR-Cas9システムに制限され、UCバークレーのクレームは何らかの環境に限定されるCRISPR-Cas9システムを対象としていないので、別々の発明)
– 2019年6月PTABは、
USTPOの新たな事件に関する独自の発議で、新たにInterference declared (13件のブロード研特許および1件のブロード研特許出願と、10件のUCバークレーの特許出願について)インターフェアランス手続を開始すると宣言した(依然として真核細胞、しかしアクチベーターとガイドRNAは一つの分子)
ブロード研は、エストッペル(UCバークレーは最初のインターフェアランスで真核細胞ク レームを提出できたはずだ)に基づき早期終結の申立てを行い、事件変更の申立てを行っているが、審理継続中
UCバークレー(ダウドナ)、ウィーン大学およびシャルパンティエと、ブロード研(ザン)、MITおよびハーバード大学
– 欧州特許異議 – UCバークレー特許
2017年3月、欧州特許庁は、真核細胞および原核細胞についての、UCバークレーの広範なクリスパー(CRISPR)クレームを特許する意向を表明した
5名の異議申立人が、2018年3月に異議を申し立て、現在審理中
– 欧州特許異議 - ブロード研IP
異議申立人9名
2018年1月 – 2013年12月に出願された、ブロード研基本特許である468号特許(真核細胞についてのクリスパー(CRISPR))は、取り下げられた。ブロード研の2012年12月の最も初期の出願には、ロックフェラー大学の発明者が含まれていたが、同人はEP出願では記載されていない。和解が成立しているもの、発明者の記載に関するEP規則によれば、ブロード研は、2012年の優先権を主張できない。その他のブロード研の分割出願も、同じ制限を受けることになる。
ブロード研は、書式を審査する際に不正確な審査基準が使われたことを理由に、不服を申し立てている。
審尋が2020年1月に行われる。
Toolgen
– ブロード研IPについてインターフェアランスを申立てている
優先権主張日を2012年10月とする、出願中のCRISPR-Cas9出願がある
新たなインターフェアランスに参加を申し出たが、USPTOは拒絶
– ソウル国立大学からIP冒認を告発されている
– 異議継続中(EP特許は6名の異議申立人から異議申立て)
Sigma
– 2019年7月、Sigmaは、UCバークレー/ウィーン大学/シャルパンティエのIP
についてインターフェアランスを申立てている
新たなインターフェアランスに参加を申し出たが、USPTOは拒絶